『COOL JAPAN FOREST構想』をご存知だろうか? 所沢の自然と文化が共生する地域づくりを、所沢市と(株)KADOKAWAが共同で進めている事業である。
JR武蔵野線東所沢駅から徒歩10分圏内にある、所沢浄化センター跡地に建設中の「ところざわサクラタウン」(仮)が、『COOL JAPAN FOREST構想』の一大拠点となるが、KADOKAWAが発刊する書籍などの製造、及び物流施設と、文化コンプレックス(図書館、美術館、博物館を融合した施設)を中心に、ショップやカフェなどサービス機能が備わった、日本初の文化モールとなるのだ。
「ところざわサクラタウン」は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでにオープンする予定だ。
この構想には、藤本正人所沢市長の熱い想いが込められている。計画当初より、 藤本市長は、商業モールをまったく考えていなかったのだ。これは、所沢で生まれ育ち、所沢で教師を務め、所沢の市議、県議として経験を重ねてきた、藤本市長だからこその発想である。
これは、東所沢駅周辺の商店や既存の商業施設への配慮であり、全国でも多数事例がある、大型商業モール建設の影響による「シャッター商店街」を東所沢に作りたくない、という気持ちも強い。
建設地に隣接する東所沢公園の緑豊かな自然環境も、この構想には欠かせないのである。
特筆すべきは、建設地前を東川が流れ、3月下旬から4月上旬にかけ、桜が川を彩る。「ところざわサクラタウン」に東川の桜も、欠かせない。
さらに、このプロジェクトに無くてはならないのが、「地下鉄大江戸線東所沢延伸計画」だ。所沢市によれば、延伸計画も順調に進んでいるとのことで、地下鉄大江戸線が練馬区から、新座市、清瀬市を経て東所沢駅に乗り入れが実現すれば、「ところざわサクラタウン」へのアクセスが格段に向上し、東所沢駅自体も交通の結節点として機能されるので、東所沢エリア(松井地区・柳瀬地区)全体、さらに清瀬市の北部に及ぼす効果は大きい。
ぜひ、「ところざわサクラタウン」への関心を高めていただき、東所沢、そして清瀬市北部の近未来像も思い描いていただきたい。