さいたま市浦和区の埼玉県立近代美術館で9月2日まで開催された「公募 ZEN展」に、初めて写真を出展した。これまで文章は幾つも発表したことがあり、ラジオでレギュラーも持っていたので、声を人様にお聞かせしたこともあるが、自分が撮った写真と、短歌を展覧会で発表したことはなかった。
今回、お誘いもあり、初めて出展したのだが、いい緊張感の中で過ごすことができた。ある方によれば、他の公募展は、かなり厳しい審査もあり、ハードルが高いらしいのだが、ZEN展は違う!
「国籍・流派・派閥・年齢を問わず広く公平に開催する事を信条とするものとする」
私もこの信条にぐっと来たのである。こういう公募展なら、きっと出展者の方々から得るものも大きいのだろうと期待したが、期待以上に得たものは大きかったのである。
8月28日(火)から9月2日(日)までの6日間の内、何日か会場に足を運び、作家としてお客様と接し、他の作家さんたちと交流する機会を持ったが、絵画や立体工芸、書など、素晴らしい作品の数々と出合ったことも、嬉しいことだった。私の写真は二の次三の次でいいから、素晴らしい作品をどんどん観てほしいという気持ちの方が強くなって行ったのだ。とはいえ、出展した2点の写真に対し、お褒めを頂戴したこともあり、それは本当に嬉しいことであった。わざわざ足をお運びいただいた、友人知人もおり、それも嬉しいことだった。
ZEN展の特色はパフォーマンスにも表れている。 数々の作品の中で、演奏や舞いなども行われ、独特感があるのだ。
ZEN展初日に8弦ギターを美しく奏で、会場の雰囲気を和ませた MASATOON!さんの演奏。
最終日に来場者を惹きつけた、本間愛良さんのパフォーマンス。
不思議な光を放ち、観る者を釘付けにした、永福千秋さんの作品。
まだまだご紹介したい作品があるが、今後もZEN展はますます発展を続け、日本だけではなく、世界中のアーチストが「自由な気風」の元に集結し、大きな波を起して行くに違いない。 今回、他の作家の皆さんから様々な影響を受けた私だが、腕を磨き、再びZEN展というフィールドに戻ってくる決意である。
ZEN展理事長である、永森一郎先生や理事の先生方、ご一緒した作家の皆様、足をお運び頂いた友人知人の皆様、心から感謝を申し上げたい。