À l'avenir~柳瀬ゴロー公式ブログ

柳瀬ゴローです。FMふじやま、TOKYO854でパーソナリティを務めております。番組のお知らせや川のことなどを綴っております。

No Radio No Life〜まもなく令和へ

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まもなく平成が終わり、令和がスタートする。

圧倒的に昭和より平成の時代が長かった人生だが、まだまだ昭和を引きずっている感はある。

 

先日の私が担当する『ふじやまワールドミュージック』木曜日でも、「昭和にワープだ!」をテーマにお送りしたが、音楽でも活字カルチャーでもファッションでも、昭和に生み出されたものがベースとなり、平成でも息づいていたというのが正直なところである。平成に入り、インターネットが普及し、携帯電話も当たり前となり、格段に便利となったのが平成である。やはり、昭和で生み出された文化が、平成のマルチメディア化により、さらに発展を遂げたと思うが、一方で新聞、書籍、雑誌などの活字は、マルチメディアの影響をもろに受けてしまっているように思える。 

平成の31年間を振り返ると、傍らにはいつもラジオがあった。ラジオの場合、70年代後半から80年代、ビデオの普及と共に衰退の一途を辿っているかに思えたのだが、昭和の終わりから平成にかけ、FMヨコハマJ-WaveFM802の開局辺りから再び活気が出てきて、コミュニティFMが制度化し、電波の世界も賑やかになった。 

 

阪神・淡路大震災東日本大震災においてもラジオはしっかり役割を果たし、ラジオの使命を確立したかに思えたのだが、やはりマルチメディア化の波はラジオの世界にも影響を与え、厳しい状況になった。

 

しかし、インターネットと連動し、さらにRadikoサイマル放送などにより、インターネットでもラジオを聴けることが当たり前となった今、ラジオは新時代へと移った。インターネット普及前はハガキかファックスでしか番組に参加することはできなかったが、メール、そしてツイッターでリスナーが番組に容易に参加できるようになり、よりラジオは身近な存在となったのだ。

 

NHK-FM「DJショー」に選ばれ出演したのが、平成6年10月1日だった。その後Air-Gなどにゲスト出演したのち、むさしのFMや調布FMでレギュラーを持ったが、送り手側にいながらも、リスナーであり続けた。

 

20年のブランクを経て、FMふじやまに採用され、毎週木曜、『ふじやまワールドミュージック』を担当するようになったが、リスナーでもある私は、聴く側の気持ちもよく分かる。

 

送り手として、令和もますます頑張るつもりだが、これからもリスナーであり続けるので、誰よりも聴く側の気持ちが分かる送り手でいたいと思う。 

 

リスナーの皆さんには、心から感謝申し上げたい。