日本シリーズ第6戦、9回裏1アウト。マウンドにはハマの守護神山崎康。バッターは4番内川。山崎が投じた渾身のツーシームを内川がレフトスタンドへ起死回生の1発を放ち同点に追いつく。そして延長戦へ。鷹の守護神デニス・サファテもまさかの３イニング志願登板である。そのサファテの心意気に選手も首脳陣も引っ張られ、球場全体も盛り上がり、ついに延長11回、川島慶三のサヨナラヒットでホークスが日本一を決めたのだ。
2年ぶり8度目の日本一だが、この日本一は泣けた。本当に泣いた。こんな感動的な勝利があっていいのだろうかと思うくらいの、重みのある勝利だったと思う。その重みとは、やはり、横浜DeNA ベイスターズのただならぬ強さに恐怖を覚えたからに他ならない。 今永の舌を巻くような絶妙なピッチング、柴田の好守、筒香の打力とリーダーシップなどなど、ラミレス監督が指揮するベイスターズというチームの、底知れぬ強さというものを思い知らされた。ホークスもまだまだ強くなる要素はある。しかし、ベイスターズにも、強くなる要素は多分にある。来年ベイスターズはリーグ優勝し、クライマックスシリーズを突破し、日本シリーズへ進出してくるなら、相当怖い存在になるだろう。
