8日(土)、川づくり・清瀬の会による、空堀川の清掃活動を実施し、私も参加した。
梅坂橋たもとの公園をスタートし、下流側上流側二手に分れ、ゴミ拾いが始まり、瞬く間にゴミが集められた。ありとあらゆる種類のゴミが集められたが、やはりプラスチックゴミの多さが目立った。
特に薬師橋の橋脚下には、凄まじい量のプラスチックゴミが捨てられており、発泡スチロールが破片になって投棄されていたのも目に付いた。
昔の空堀川をご存知の方は、今の空堀川を見て、「本当に空堀川?」と唸ってしまうくらい綺麗になった。しかし、川べりには大量のゴミが棄てられ、その一部は川へと流入してしまうという現実もあるのだ。
川に棄てられたゴミは、景観を損ねるだけではなく、川や海に棲息する魚たちの命も脅かすのだ。
今、世界規模でプラスチックゴミを無くしていこうという動きになっている。
昨日、サンフランシスコ港からオランダに本部を置く非営利団体「オーシャンクリーンアップ」によるプラスチックゴミ回収船が「太平洋ごみベルト」と呼ばれる一帯へ出航した。何と、この「太平洋ごみベルト」に漂うプラスチックゴミの30%が日本から流れたゴミということだが、これは環境に関わる者としてかなりショックなことだ。
まだ「太平洋ごみベルト」に達していないゴミも数多く洋上を漂っているのだろうが、海洋ゴミの70%がプラスチックゴミであり、特に岩にぶつかり、波にもまれて細かく砕けたマイクロプラスチックの問題は深刻なのである。マイクロプラスチックは、有害物質を吸着する性質があり、そのマイクロプラスチックを食べた生物の体に影響を与えるのだ。巡り巡って、マイクロプラスチックによって有害物質を取り込んだ生物を人間が食べたら、人間にもその被害が及ぶのだ。
川や海に棲む生物には、ゴミが有害などとは知らず誤食してしまい、死んでしまうということも多数起きているのだ。
川や海へプラスチックゴミを投棄することは言語道断であるが、1つでも多くのプラスチックゴミを拾えば、それだけ生物の命も助かり、人間の命も救われるのだ。
ゴミの不法投棄は、多分無くならないだろう。今、ロンドンのテームズ川でも、日本の各地でも、子どもたちが「小さな命を守ろう」と、プラスチックゴミを一生懸命拾っているのだ。その子どもたちの様子を見て、大人たちがどう感じるか、だと思うのだ。