À l'avenir~柳瀬ゴロー公式ブログ

柳瀬ゴローです。FMふじやま、TOKYO854でパーソナリティを務めております。番組のお知らせや川のことなどを綴っております。

清瀬市の一角にある所沢市(下安松新中里住宅自治会)

f:id:taka_fan:20200720012807j:image

7月17日(金)のFMひがしくるめ『ゆったりくるめラ』でお話しをした、清瀬市の一角にある「所沢市の飛び地」について、補足取材をしてきました。厳密に言えば、川を隔てているだけなので、所謂「飛び地」とは、異なるものなのかもしれません。

 

その場所は、柳瀬川に架かる清瀬橋から右岸側を下流に向かって進み、中里地域市民センターを過ぎ、しばらくすると現れます。

f:id:taka_fan:20200720014235j:image

清瀬橋からは左岸側が埼玉県所沢市、右岸側は東京都清瀬市ですが、この一角だけは所沢市なのです。この一角は所沢市下安松「新中里住宅自治会」のエリアで、55世帯が暮らしていますが、これは所沢市が柳瀬川を跨ぎ、せり出しているということなのです。

 

この住宅地より下流側に松柳橋が架かっており、徒歩、自転車、バイクなら松柳橋を使い、所沢市内へ直接入れますが、松柳橋は幅が狭いため、車は乗り入れることができません。

f:id:taka_fan:20200720082826j:image
f:id:taka_fan:20200720082823j:image

つまり、自動車で直接所沢市内へ入ることはできず、一旦清瀬市へ入り、清瀬橋から迂回するしかないのです。ゴミの収集車もこの地域に入るには、どうしても清瀬市を通過しなければならないのです。

 

「何か不便な点は無いのか?」

そんな疑問を勝手に抱いていた私、ソーシャルディスタンシングを保ちつつ、お2人の住民に話を伺いました。

 

異口同音に生活するに於いて、特段不便に感じたことはない、とのお答えでしたが、お子さんたちが小中学生時代、この地からは若干遠い和田小学校や安松中学校に通わさざるを得なかったので、そこは不便に感じました、とも仰ってました。※隣接する清瀬市中里4丁目は清瀬小学校・中学校校区(渋谷信之清瀬市議会前議長による)

 

f:id:taka_fan:20200720091303j:image

この地だけに限らず、全国的に、過去の水害などにより川の流路が変わってしまったけれど境界線はそのまま、というケースはたくさんあるようです。

 

清瀬がふるさとで、所沢にも長く住んでいた私は、以前から気になって仕方ない場所でしたが、これからもこの地について学びを深め、それが今後も清瀬・所沢両市民が仲良くできるきっかけになれば幸せなことです。

 

嬉しかったのは、2人目にお話しを伺ったご主人。「よくぞ取り上げてくれた」と、喜んでおられたような気がしましたが、笑顔で、気さくに取材に応じてくださいました。ありがとうございました。