柳瀬川と空堀川の新合流点、及び、新合流点付近の様子を見てきた。
荒川水系柳瀬川は、東京都西多摩郡瑞穂町、埼玉県入間市にまたがる狭山湖水道用地内にある、大沢・金堀沢など複数の沢が合わさり、狭山湖を経て、大鐘橋から「一級河川柳瀬川」となる。全長は26.8kmで、長峰川(普通河川 所沢市管理)、耕地川(普通河川 所沢市管理)、六ッ家川・下北野雨水1号2号幹線 所沢市管理)、堺川 (普通河川 所沢市管理)、大谷川 (普通河川 所沢市管理)、北川 (準用河川 東村山市管理)、空堀川(一級河川 東京都管理)、東川(一級河川 埼玉県管理)、坂ノ下川(普通河川 所沢市管理)・中野川(普通河川 新座市管理)、こどもの川 (普通河川 三芳町管理)が合流し、志木市役所付近の栄橋を過ぎて、新河岸川に合流し、終点となる。
※柳瀬川支川名称については、筆者現地踏査を元に、所沢市河川課の協力を得て調べた。
※清瀬水再生センターより下流で、新座市が管理していると思われる河川も合流しているが、名称に関して新座市でも分からないとのこと。現在鋭意調査中。
新合流点の話へ戻るが、長らく空堀川が柳瀬川へ合流する地点は、小金井街道に架かる〔清瀬橋〕より上流側だったが、空堀川に架かる〔石田橋〕より下流側、空堀川に柳瀬川が接近してくる地点に、合流点を作ったことにより、ここで空堀川は終点である。したがって〔くるまや橋〕、〔境橋〕は新柳瀬川の橋となった。
写真は新合流点から〔くるまや橋〕方面の様子である。左から新柳瀬川、右から空堀川が合流する。通常の水量は柳瀬川の方が豊富だが、降雨時には空堀川からの水量も急激に増える。
柳瀬川の新流路である。新流路は「新柳瀬川」という名称となり、旧流路は柳瀬川として残される。柳瀬川左岸側には貴重な河畔林もあるため、今回の付け替え工事では様々な議論があったことを、あえて記す。
新柳瀬川には、新たに橋も架けられ、所沢市下安松の清流苑地区と秋津方面を結ぶ新たなルートができたが、実は”橋"ではあっても、「管理通路」なのである。そのため、橋に名前が付いていない。 通称でもいいから、誰かいい名前を考えてほしいものである。
写真は従来の柳瀬川(旧流路)である。左が河畔林、右が清流苑地区である。清流苑地区住民のために、〔新柳瀬橋〕の上流側にもう1つ橋が架かることが決まり、工事中であるが、柳瀬川旧流路には河畔林もあり、貴重な自然が残り、素敵な風景を見せてくれる水辺である。
柳瀬川春先の風景。水の流れが、ハナモモをさらに引き立てる。
現在の柳瀬川と、「新柳瀬川」の合流点である。新柳瀬川に、柳瀬川が合流してくる。かつては、柳瀬川と空堀川の合流点だったが、改修はあったものの、基本的に以前と変わらない風景を見せてくれる。
柳瀬川と空堀川は、今回の付け替えにより、新たな歴史を歩むことになるが、今後も治水と親水のバランスを取りながら、さらに魅力ある川になることを願い、私自身も活動を続ける。
※川づくり・清瀬の会宮澤とよ美会長の指摘があり、一部訂正をした。 改めて記せば、新合流点からの旧空堀川は「新柳瀬川」となり、柳瀬川は従来通りである。