さいたま市大宮区の大宮区役所新庁舎が完成した。 開庁に先立ち、今日、新庁舎完成祭が開催され、大勢の人が集まった。製糸業で栄えた大宮を意識したような美しい新庁舎に誰もが感嘆の声を上げ、写真を撮っていた人が多数。これは氷川参道に隣接していることも、多分意識してのデザインだろう。
14:10 テープカット式典が始まり、実行委員長による手短な挨拶の後、風船が空に放たれ、市民だけのテープカットとなった。
その後、新庁舎の内覧会となった。まだ新居?の香り残る新しい庁舎に市民も、「素敵な区役所だね」と、感心した様子だった。
何よりも驚いたのが、区役所内に設置された図書館である。「にぎわいからハタラキを起こす」をスローガンに、新たな試み満載である。
学習支援室の席数も、他のさいたま市内図書館よりも格段に多く、個室の研究室まで設置された。
今回の新庁舎完成祭をつぶさに観察してみると、実行委員の1人として雑務に追われていた地元県議会議員、地元市議会議員以外、衆参両院議員も市議会議員も現れず、清水勇人市長すら出席していない、政治色がまったく感じられない、まさに市民による市民のためのお祭り、というのが特色だった。
ポスターにもなり、市民にも一部100円で販売された、写真家浅田政志氏によりデザインされたモザイクアートも、市民だけのテープカットも、タイムカプセルも、すべて市民だけの手作りで実施されたのだ。
この新庁舎完成祭が市民主体で実施されたことは、大変意義深いことだ。